ブログ

利田っ子日記

ちょっといい話(1年)ステップ

 先日のことです。『見て見て!できるようになったよ』1年生の〇さんが得意げに上手なステップを披露します。ずいぶん前に子供たちにやってみせたステップです。「すごいね、いつの間にできるようになったの?」と聞くと『家で、はだしになって、何度も練習していたらできるようになった』と話します。確かに子供たちには「練習すればいつかできるよ」と言いました。〇さんはそれをちゃんと覚えていたようです。「やれば、できる」貴重な体験を一つ増やした〇さん、次は何に挑戦するのかな?

感謝の集い(6年)

 3月10日、6年生が教職員への感謝の集いを開いてくれました。楽しいクイズや教職員へのメッセージスライド、優しい言葉が綴られた手紙のプレゼントなど、たくさんのおもてなしを受けました。6年生も、教職員も、たくさんの笑顔があふれた温かい時間を過ごすことができました。6年生の皆さん、目から汗が出そうなほど素敵な思い出をありがとう。

卒業式練習(2~5年)

 3月10日、卒業式に向けた在校生の全体練習が始まりました。感染症対策で各教室に分かれオンラインでつながっての練習でした。初めての練習とは思えないほど立派な態度で練習に臨む在校生の様子に、卒業生をお祝いしたいと思う利田っ子の優しい気持ちが見えました。特に5年生の姿は最上級生になるという自覚の芽生えを感じます。2~4年生も普段の元気な様子とは一味違う真剣さです。

 練習が終わり教室の前を通るとストレッチをしている子供が数人います。「どうしたの?」『筋肉痛で!』「何で?」『きちんとした姿勢でずっと座ってたから、身体中バキバキです』「それだけ真剣だったんだ」『卒業式だからちゃんとしないとね』。6年生を想う気持ちの大きさを感じます。ありがとう。

ちょっといい話(6年)楽しさは力

 体育館から「カイト」の曲が流れてきます。「6年生の合奏、流石だな」と思いながら見に行くと、どうやらビデオに全員が入るよう位置調整をしているようです。ピアノが端にあるので「ちゃんと入る?」と思い担当の〇さんに声をかけました。『音はしっかり入ると思うけど姿も映ると嬉しいです』「そうだね、ところでいつからピアノ弾いてるの?」『保育所からです、鍵盤ハーモニカを演奏したのがきっかけで、それからずっと練習しています』「どうして続けられているの?」『楽しいからです、とりあえず中学生になっても続けようと思っています』。継続は力、継続を支える力は楽しさ。〇さんから教わりました。

ちょっといい話(2年)友達

 2年生の〇さんの縄跳び練習を通りがかりに偶然見かけた折り紙好きの◇さん「紙ちょうだい」と言って何かを作り始めます。完成すると〇さんに「ここ引っ張って」と折り紙の端を指さします。引くと中から「がんばれ~」の文字が表れました。〇さんニヤリ、その後の練習に一層力が入りました。

 数日後、ついに〇さんに記念日がやってきます。偶然その瞬間を見ていた△さん「いい時に来た…」と一言、一緒にいる友達と〇さんの成功を拍手でお祝いです。友達っていいですね。

ちょっといい話(4年)ワックスがけ

 ある日の朝『どこだ?どこだ?』4年生の〇さんが自分の机を探しています。ワックスがけをしたので教室前にはたくさん机が並んでいます。机を見付けた〇さん、さっさと運び入れ、朝の支度を始めます。「他は運ばないの?」と聞くと『自分のことは自分で、だからね』と答えます。その横で◇さんや◎さんが次々にみんなの机や荷物を運び入れています。その輪はどんどん広がって、たくさんの子供が教室に荷物を運び入れています。〇さんも、いつの間にか仕事を始めます。「運び始めたね!」と声をかけると『自分たちのことは自分たちで、だからね』。〇さん、うまいこと言います。
 その横では6年生がチームに分かれ特別教室の荷物を運び入れる仕事をしています。きっと、それぞれの学年で6年生や、〇さん◇さん◎さんたちのようにたくさんの子供が働いてくれているのだと思います。みなさん、お疲れ様でした、ありがとう。

ちょっといい話(3年)

 給食時の話です。職員室の食器を3年生の食器かごに入れようとしていたら、自分の食器を片付けにきていた〇さんが、私の持っていたおぼんの上にある食器にさっと手を伸ばして、片付けてくれました。一瞬の出来事でした。「あ、ありがとう」と、とっさに出た言葉に、にっこりと笑顔を返してくれた〇さんの自然な振る舞いに、感動を覚えました。

ちょっといい話(5年)リーダー

  周りの雰囲気に流されず、いつも黙々と仕事に取り組む5年生の〇さんと◇さんには、いつも感心させられます。そんな二人に「いつも丁寧に掃除をしてくれてありがとう。ふざけたくなったりしないの?」と聞きました。『そりゃ、なりますよ』「そんな時どうするの?」『ちょっとふざけてから、また仕事に戻ります』「やっぱり最後は仕事なんだ」『はい』と照れくさそうに話してくれました。その間も二人の手は止まりません。自然体で仕事をする二人に、姿で示すリーダーの自覚を感じます。新しいリーダーは確実に生まれています。

ちょっといい話(3年)やさしさの印

 玄関で3年生の〇さんがじっと花鉢を見ています。〇さんは『花びらの柔らかい感じがクラスで大人気で、落ちていないかなと思って探しています』と話します。そこで花の咲き方や落ちそうな花の様子を説明し「落ちそうになるまで待ってね」と伝えました。数日後、咲き終わりの花を見付けたので「〇さん気付くかな」と思って鉢のそばに花びらを5枚置きました。しばらくして鉢のそばを通りかかると花びらが3枚になっています。きっと友達の分を残しておいたのだと思います。幸せを分け合う3年生のやさしさの印です。

 5枚の花びら、夕方には全部なくなっていました。

卒業おめでとう集会

 卒業おめでとう集会がありました。感染症対策のため、主賓の6年生と運営の5年生だけが会場に常駐し、1年生から4年生は発表の時だけ会場に入り、他の発表の時はオンラインで参加する形で実施しました。温かい眼差しで下級生の発表を見守る6年生、感謝の気持ちを伝えようと一生懸命に発表したり教室で拍手をしながら見守ったりする下級生、次のリーダーとして心温まる会にしようときびきび働く5年生、みんなのやさしい気持ちが行き交う温かい集会になりました。