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2022年4月の記事一覧

子供博士(植物学)

 大休憩、3年生の〇さんが前庭で摘んだ花を見せにきます。『この花知ってる?』「たしかハルジオン」『正解!これは?』「…分かりません」『カタバミっていうんだよ、ここに種もできてるでしょ』「よく知ってるね、ところで摘んだ花をどうするの?」『家に持ち帰って標本にしようと思ってる』「研究者だね」『オオイヌノフグリって知ってる?イヌノフグリもあるよ、オオイヌノフグリの方が繁殖力が強くて、イヌノフグリは少なくなってるんだって』「すごいね」『オオイヌノフグリの学名はベロニカだよ』「何でそんな事まで知ってるの」『お母さんと調べたから』「今度また教えてね」。〇さんに植物学の講義をしてもらえた楽しい時間でした。

高学年として

 深夜の大雨がようやく止んだ朝、長靴を履いてきた子やかっぱを着てきた1年生がいました。玄関でかっぱをうまく脱げず困っている子に、挨拶運動をしていた6年生の〇さんがすばやく駆け寄り『手伝ってあげる』と声をかけ、手を差し伸べていました。脱いだかっぱをきちんとかけれるかまで見届けている姿に、高学年としての思いやりが感じられました。

 午後の掃除の時間、視聴覚室から『先生、こんなねじが落ちていました』と黒い大きなねじを持ってきた5年生の△さん。「椅子のねじかも?後で見ておくね」と答えると『とれている椅子、探します』と40個もある椅子を一つ一つ探し始めました。いつのまにか、他の5年生もいます。『ありました。ねじ付けてみます』。みんなでねじをはめ、直すことができました。『ありがとうございます』「どうしてすぐやろうと思ったの?」『次の使う人が困ると思ったから』さすがです。一方で、机の上のノートパソコンをきちんと並べ、丁寧にほこりを払っている◇さん。『このほうが気持ちいいから』目の前に相手がいなくても、ちゃんと考えていたんですね。こんな素敵な利田っ子がどんどん増えますように。

タングラム

 『どうすればうまくいくかな』3年生の〇さんと◇さんが頭をひねって考えています。部屋に会ったタングラム(パズル)を見付け、示された形をつくろうと、ああでもない、こうでもないと言いながら相談し合ってピースを動かしています。そのうち〇さん『あっこれ、スーパーヒーローだ』◇さん『なるほど、そうだね』と応えます。『ヒーローが必殺技のポーズをとっている形に見える』『新しい形をつくちゃったね』『明日も来て、挑戦しよう』。2人とも満足そうに教室に帰っていきました。子供の想像力に脱帽です。

ちょっといい話(4年)機転

 『学校の傘貸してください』4年生の〇さんたちがお願いします。〇さん手に傘を持っています。「傘持ってるじゃない」『◇さんが傘ないんです』「じゃあ◇さんがお願いしないとね」『◇ちゃんお願いすれば』〇さんが促すと◇さん『いいや、いいです、入れてもらうから大丈夫』と断ります。照れくさいのか、そんなに雨が強くないと思ったのか◇さんは借りようとしません。しばらくして『分かった、やっぱり私が傘借ります』そう言った〇さんは自分の傘を◇さんに渡し、自分が傘を借りに行きました。人の傘に入れてもらうのは濡れやすいし、危ないと思ったのでしょう。〇さん、よく考えました。◇さんと〇さんたち、みんな傘に入って笑顔で帰っていきました。

 

避難訓練

 今年度最初の命を守る訓練(火災対応)を行いました。予定の出火場所や避難場所の変更があったにも関わらず、子供たちは落ち着いて、真剣に行動し、無事訓練を終えました。『学校でいつ災害が起こるかわからないから、もし起こった時にちゃんと逃げられるよう練習しておくことが大事です』『避難に必要なこと(出火場所、避難場所等)を知るために放送をきちんと聞かなければいけません』『指示を聞くためには静かに行動しないいけないと思う』『自分が避難した後、避難の仕方を振り返るのも大事だと思う』。振り返りの時間を通して、子供たちと改めて訓練の意味を考えました。