利田っ子日記
ちょっといい話(3年)
3年生の授業で「近くの友達と2人グループで活動する」場面がありました。自分の近くではグループがうまく作れないことに気付いた〇さん、すかさず「ここは3人でやればいいですね」と確認します。困ったときに声を出せるだけでもすばらしいのに、〇さんは自分で案を考え、行動にも移しています。「『どうすればよいですか』じゃなくて、『こうしたらどうかな』という自分のアイデアを伝えられるってすごいことだよ!」と伝えると〇さんは大きくうなずきました。頼もしい上学年になりそうです。
ちょっといい話 2年(愛情の証明書)
2年生は、生活科の授業で「自分物語」という教材で自分の生い立ちをまとめています。ある日、教室を覗くと○さんが「これは私が生まれたばかりの写真で~」と自分物語の本に貼るための写真の説明をしてくれました。その後も、たくさんの子が自分の小さい頃の写真をエピソードを添えて見せてくれました。どの子も目をキラキラ輝かせて話をしてくれます。その写真は、まるで家族の「愛情の証明書」のように感じられ、その愛情を子供たちが自慢しているような気がしてきます。「いい写真だね」と言うと、どの子も少し恥ずかしそうな顔をしながらも、とても満足した表情をしてくれます。子供たちの感情が豊かになるとてもよい機会だなと思いました。
ちょっといい話(6年)マスク
朝、登校してきた3年生の〇さんに、階段で「おはようございます!」と声をかけました。その時感じた違和感。そう、いつもとマスクが違うのです。少し大きめです。「マスク、いつもと違うね」と言うと、「うん、忘れてきたら、6年生の△さんが貸してくれたよ」とにこにこして答えてくれました。昼休み、廊下ですれ違った△さんに「マスク、ありがとうね」と言うと、「いいえ。玄関でランドセルを下ろしてゴソゴソしていたから、『どうしたの』と聞いたら、『マスクを忘れてきた』って困っていたから、『予備を持ってきているから、1つあげる』と渡しただけです」なんて,すてきな6年生。心がほっこりしました。
ちょっといい話(4年)
休み時間4年教室で〇さんと◇さんがドリルに取り組んでいます。できなかった分をしているようです。しばらく見ていると〇さんや◇さんの周りに数人の子供が集まってきてアドバイスを始めています。二人は「なるほど」という顔で助言を聞き、学習を進めていきます。アドバイスしていた子供に「教える係みたいなものがあるの?」と聞くと「ないよ、席近いから声かけただけ」と答えてくれました。力を貸すのは当たり前のようです。クラスの雰囲気いい感じです。
ちょっといい話(1年)読書
1年生の〇さんがいそいそと歩いています。「どこ行くの?」『本を借りに図書室に…』「いつ読むの?」『休み時間とか…暇なときに読んでます』「本好き?」『うん、大好き』。それを聞いた他の1年生も口々に『私も好き』『ぼくも大好き』と話しかけてきます。その後、みんな笑顔で図書室に向かっていきました。「今度、何か読んでみようかな」1年生に背中を押された気分です。
ちょっといい話(昼休み)
昼休み5年生の〇さんが涙を流している下級生を連れてきました。どうもけんかをしたらしいのです。〇さんは、その子の担任の先生に伝えようとしたのですが、不在だったため、ここに連れていこうと思ったのでしょう。〇さんは、下級生にやさしく声をかけ、友達との遊びに誘いました。小さな声で友達に「勝たせてあげて」とささやいて。
しばらく教室で遊んでいるうちに下級生の目から涙は消え、笑顔がこぼれ始めました。下級生の担任の先生に事情を説明している〇さんの背中がとても頼もしく見えました。
ちょっといい話(3年)
3年生の配膳車には教職員の分の給食も積まれています。ある日の給食後、教職員分の食器を片付けていると3年生の〇さんが「そんなにいっぱいあるんだ」と声をかけてきました。数日後、また〇さんが来て「重いでしょ」と言って仕事を手伝ってくれました。それからは会うと必ず力を貸してくれるようになりました。手伝うのが当然というような〇さんと一緒に仕事をしたり、「助かるよ」「いいえ~」と会話したりすることが楽しみになっています。
ちょっといい話 心豊かな子供たち
図工後の休憩のときのこと。工作の紙切れが床に落ちていることが気になり、ほうきで掃き始めたところ、4年の〇さんが何も言わずに一緒に掃いてくれました。おかげで、その後も気持ちよく学習を行うことができました。
4年生教室には、配り物係やお手伝い係がいません。でも、黒板係のお友達が休んだときに「自分が掃除をします」といって後ろから出てきて手伝う〇さん、「これ、配ってくれる人いないかな」と声をかけると1番に配り始める〇さんのようなお友達がたくさんおり、一緒に過ごしていても穏やかな気持ちになります。人のために働ける人は、困ったときに助けてもらえる人です。こんな心の豊かな子供たちは素敵だなと思います。
科学のおもしろさを味わったよ
総合教育センター科学情報部の堀井先生が4年生を対象に「おもしろ科学実験教室」を開催してくれました。今回は「どこまで上がるかな?」「絶対にもどってくる〇〇」「空中に浮くすいか」の3つのメニューを通して、科学の面白さ、不思議さを体感しました。子供たちが特に盛り上がったのは、透明な袋で作ったランタンを体育館で上げたとき。体育館の天井近くまで高く上がると「すごーい」「なんで」という大きな歓声や「中の空気が暖まったから上に上がるんだね」といったつぶやきが聞かれました。「失敗したときにどうしてかなと原因を考えることが大事だよ」と堀井先生に教えてもらい、いつも以上に様子をじっくり観察し、粘り強く学習に取り組んでいた子供たちでした。将来、この子供たちの中から科学者が生まれるかもしれません。今から楽しみですね。
ちょっといい話(専科)
何気ないものにも興味をもつ6年生の〇さん。登下校中に気になったものを見つけては質問に来ます。ある日、透明で白い石をもってきました。「これって宝石ですかね」「材質はなんですか」ときいてきます。ちょうど大地の学習を終えたばかりということもあり「石英(せきえい)」という物質の特徴をまとめたサイトを印刷して渡しました。
その印刷された紙をいっしょに眺めながら「グラウンドですわって話を聞いているような時に、きらっと光る石の粒を見たことはない?」と尋ねました。
「あ!あるある!あれが石英か」「え、純度が高いと水晶(すいしょう)っていうの?」「天然で色がつくこともあるんだ」「見つけたら数万円の価値になるんだ」〇さん、次々に話題が広がります。教科書には石英なんて出てこなくても、生活から興味を広げることで、こんなにすてきな学習がはじまるのですね。よくもってきてくれました!ぜひ同じ登校班の仲間にも教えてあげてください。